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ジルコニア修復

フルインプラント ジルコニア修復

支台歯が各歯バラバラの色調のためフレームの内面にオペーク色を浸透させ、最下層にてマスキングをほどこした。
1番のポイントは色調、形態をプロビジョナルにて煮詰めて、患者様の好みに擦り合わせ確認をしたことにより満足のいく結果となった。
壊れにくい、審美的にリアルに、メンテナンスを考えた設計にしたことが1番のポイントでアクセスホール、審美領域部位をセパレートすることによりマテリアルの自由度と今後に起こり得る部分的リカバーを考えて製作した。
​    ※製作方法の詳細は「Digital Dentistry YEAR BOOK 2016」にて掲載

ジルコニア修復 シングル

3​ケースとも支台歯の色が最終の色調よりも彩度が高かったり、また黒ずんでいたり、またメタルが入っていたりと、フレームの段階で先にマスキングによってある程度の遮蔽をしてから、オペーカスデンティンによる明度のコントロールが重要なケースであり、臨床のほとんどがこのルーティン作業を行わなければ歯を作ることができないと言っても差し障りがないと感じています。
​クリスタルアイという色計測器を使って製作しました。

ジルコニア修復  下顎複数歯

最初の写真は歯肉の状態が良くはないですが、時間の都合で製作しました。この歯のポイントはダークゾーンになります。ダークゾーンは歯の色々な所に必ず存在し歯の色調に大きく関わる要素だと考えております。やりすぎると大変な事になってしまいますが、適度に加える事によって歯に深みが加わり口腔内での調和のエッセンスとなっています。
2枚目のポイントは歯根形態を作る事により歯冠形態をまとめている所です。

ジルコニア修復 臼歯

臼歯はまず咬合する事とディスクリュージョンすることが前提でポイントは、最初の写真の補綴なのですが作った時期的な関係で支台歯が天然歯、ゴールドのカスタムアバット、ジルコニアアバットとバラバラで実はマテリアルもイーマックス、PFM、ジルコニアブリッジと全て違う素材であるという事なのですが、色調を統一させて作っているところがポイントです。

ジルコニア修復 両側中切歯

シングルセントラル、4前歯、6前歯とは違った難しさがあるのが両側中切歯だと思います、色調も形態も周りと調和をさせなければおかしくなるので、自由度がありそうで無いという難しさがあると
​おもいます。​  ポイントはどの程度調和した補綴を作るかにあると思います。

ジルコニアクラウン修復

今回のポイントは「色調」と「形態」、あらかじめプロビジョナルでランパイの程度を患者さんに確認して頂いた上で製作にかかりました、

シケイラインの不調和をセツエンの長さを変える事で見え方のバランスをとりました。

​内部ステインでキャラクターを付け、歯冠色調を合わせることで形態の多少のバランスの不一致も「歯列調和の作用」が起こっているとおもます。

形態をとりにくいケースは、形態だけではなく色調も大切なファクターになりえる症例だと思います。

ジルコニア単冠

今回のポイントは「形態」です。反対側が舌側に転移しその為色調も明度が下がって見えており、今回プロビジョナルにて調和するポジションを決めて行きました。

マージンの隣接部が臨在歯と近すぎて歯間乳頭も存在せずまたシケイラインがフラットでしたので唇側にハーフオベイドで張り出しシケイラインを作り形態も少し近心アングルラインを作れた事によりバランスが良くなったと思います。

​表面性状を強くちりめん状にした事により歯列調和がより高まったと思います。

正中離開用 PLV

今回のポイントは近心マージンの立ち上がりです、形態を取るなるべく縁下
から立ち上げたかった為に近心だけ圧排をしてもらいました。
​耐火模型法で製作しました。色調は暗くならないようにし、外部ステインで白濁のような感じを薄っすらと付けて移行部を馴染ませて作りました。

インプラント修復

右2番に即時埋入しプライマリープロビジョナル

​セカンダリープロビジョナル(リジッド)

フレームデザイン(ジルコニアバッキング)

今回のポイントは、「マテリアル」と「フレームデザイン」です。

インプラントは予後が一番大事ですので、サブジンジバルの経過を確認した上で成熟したスキャロップを

トランスファーインプレッションし、それに沿ったフレームデザインをデジタルにて設計し、

強度面から舌側はバッキングが必須になり尚且つ審美も両立させる為ジルコニアをジルコンザーンアンテリアにて製作した事により、自然な仕上がりにできたと思います。

クリスタルアイとは。。。

オリンパス製の色計測器で元々は皮膚の検査器として医療の現場で使われていたのを、応用し歯科の分野に取り入れたのが始まりで、
ホワイトニングの計測器として主に使われていましたが、現在は歯科技工士による、シェードマッチングの用途として役割が変わってきました。
私は日本語対応になった時に購入し80万円という高額な機材ですが十分にその金額に値する商品だと確信しております。
​現在はすでに販売終了されています。

上顎フル補綴、下顎両側567番

初診の写真になります。上顎フル補綴が可能な為まずバイトアップから始まりました。

​バイトが上がった時点で、右下の6番を遠心に移動し、5番にインプラントを埋入し上下にプロビジョナルを同時に製作していきました。

プロビジョナルを3ヶ月以上装着してもらい、先に臼歯からジルコニア修復にて製作

 

​支台歯の状態

フレーム形態は築盛後焼成した時に唇、舌側への傾きを防止するため、骨格フレームを授けた。

臼歯部が終わった時点で前歯部をジルコニア修復。

今回のポイントは、「計画」「意思の疎通」です。最終的な青写真をプロビジョナルとして患者様にも

伝えて、実際に長期間使って頂き顎位が生体的に安定した上でファイナルに移行。

Dr​の協力の元、プロビジョナルからのクリアランスを計測してプレパレーションをして頂き、きっちりとポーセレンルームの確保してただく事も重要な計画の1つだと考えております。

​そしてポーセレン仕上がりの確認もして頂いた上で確実に意思の疎通を計画的に仕上げていきました。

 

ジルコニアCr , PLV

​両側4、3、2番のPLVとジルコニアクラウンのケースです。右の3番だけPLVになっています。

今回のポイントは患者さんが歯科医師で下部固形空隙をぴったりと詰めてほしいという要望があり、プロビジョナルで煮詰めてから、右3番のラミネートベニアを先に進めていきました。

クリアランスの関係と支台歯の色調から、部分的にマスキングとカメレオン効果を使える面から、耐火模型法で製作しました。その後ジルコニアクラウンを製作していきました。

修復物はなるべくシンプルに製作し調和する様な色調に製作しました

ジルコニアクラウン

臼歯部の咬合が崩壊した状態で前歯部がフレアアウトしておりました、咬合及び審美的改善回復の為来院されました。

白い丸の所がジルコニアクラウン、黄色い丸にインプラントジルコニアスクリューリテインクラウン、赤い丸が保険治療という内容になり、まず補綴物を撤去しクラウンになるところをTEK​に変えてバイトアップをチェアサイドでおこないました。バイトアップが終了後ラボサイドでプロビジョナルを製作ポンティック部をオベイド形成してもらい、このプロビジョナルを基に最終印象に必要な形成、マージン設定を計画的に行いました。

先に下顎からジルコニアクラウンを製作しそして下顎のジルコニアクラウンに色調を合わせて上顎の順に製作して行きました。

上顎のフレームデザインはレジンクラウンでシテキを行い確実にエマージェンスプロファイルを確認し製作を行いました。

今回のポイントは上顎の支台歯のポジションの幅がありハーフポンティックにしなければ成功は難しいかっただろう思います、あらかじめプロビジョナルでガムのデザインを行った後、再度マージン設定してもらい新しい印象模型でレジンクラウンにてシテキをして、口腔内でチェックを行った後レジンクラウンと全く同じ形態のサブジンジバルの領域を、CADを使ってガムに適応しジルコニアフレームにて​製作する事により、精度的にも優れており尚且つ清掃面でも最も適した補綴物を製作出来たことが今回のポイントになります。

症例1つ1つDrとの協力をし、患者さんにも不安なく安心してプロビジョナルからファイナルレストレーションにスムーズに移行出来た事が1番の決め手だと思います。

ジルコニアクラウン

両側の1番が失活歯の為、象牙質が黒く変色し、歯並びも不満を持っており、審美的な色調の改善を望んで、​来院されました。

プロビジョナルにてマージン設定、ジルコニアクラウンに必要なクリアランスを削ってもらい最終印象をしてもらいました。

今回のポイントは以前の歯が審美的に違和感を持たれ悩んでおられましたので、今回作る歯はなるべく患者さんに違和感がなく受け入れられて頂ける様に天然歯の自然観を意識して作らせてもらいました。

​周りの歯よりも若干綺麗に、でも浮かない程度のバランスで製作させてもらいました。

ジルコニアクラウン

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​右上2番のジルコニアクラウンのケースです。いつも治療の流れ通りにプロビジョナルを製作し、そのプロビジョナルの厚みから計算してマージン設定とプレパレーションを行いました。

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プロビジョナルの形態を1度口腔内にて再考し、今回のケースは左2番に比べ、歯肉のレベルが下がっており、バランスを保つ為に最終は同じ形態ではなく、少し修正の余地があると考えられた。

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口腔内に近い状態を擬似的に製作しフレームはジルコニアにて切端ギリギリまでジルコニアバッキングフレームで製作した。

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クリスタルアイ(色測量器)にて正確に比色を行い(シェードガイドによる色調対比が不要)、確実に工程を踏んだ製作方法で行う為、後戻りを行う事なく効率的に早く確実に行うことが出来る。

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​パソコンにて擬似シテキを行う、デジタルカメラでの擬似シテキはクリスタルアイでのシテキより歯のディティールが再現できる。

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今回のポイントは色調再現の確実性です。その為の2つの決まり事があります。

1つ目は写真が間違った方法で撮影されていない事、2つ目は間違った方法で分析をしていない事です。

その2つのポイントを押さえた上で最後にセラミックを作る技術が必要となってきます。

​今回はそのポイントを押さえつつ製作できたと思います。

もちろんプロビジョナルにてマージン設定とプレパレーションがきちんとシュミレーションされており、構造的にもジルコニアバッキングを授けセラミックの破折を考えてのマテリアル選択を行なっております。

ジルコニアCr5連冠

​今回の症例は右の1番から反対側の4番までのジルコニアCrの連冠のケースです、他の箇所もたくさん直さなければいけないところがありますが、今の段階では前歯部を先に直していく事になり、まずプロビジョナルにて、シケイラインを理想的に許容範囲内でコントロールしていきました。写真はシケイラインを形成している途中の段階になります。今回の担当をさせて頂いた歯科医院様は実は初めてお取り引きをさせて頂きまして、自分の方法は他の歯科技工所とは少し違う流れで仕事をさせていただく事になりますので、その流れを伝えさせて頂き理解して頂いた上で作業を行ってまいりました。

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そしてシケイラインを決めてから、それを基準にマージン設定を行っていただきました、5番だけ延長ポンテックになる為オベイド形態に合わせてガムを削って調整し、プロビジョナルをしばらく使用して頂きながら、調整が必要でしたら調整して頂き全てが定まってから最終印象を行なっていただきました。

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最終印象からいきなりジルコニアフレームを製作するのではなく、印象を新たに採るという事は、微妙な変化が起こっている事は想定されるので、最初にレジンクラウンにて『形態の確認』『咬合調整』『シェードのガイド』『適合の確認』『マージン設定の確認』をする事も大切で、それ以上に患者さんとの最終に近い状態での意思のやりとりをする事が口で説明よりも伝わり易いと考えております。

そして残存歯の右2番に調和した最終補綴を製作するといった患者さんの希望を確認いたしました。

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レジンクラウンシテキ後、リマウントをして、レジンクラウンを基準にフレーム製作を正確に行って行きます。フレームが終わると口腔内の環境に合わせた模型を製作し、ステップごとにデジタルにて擬似シテキを行うことによって正確に色調を合わせて行きます。

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「デジタルシテキ用の模型」ガム部はWAXを用いて製作し、なるべく口腔内に近ずけて製作する事が理想である。

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デジタルシテキ用模型​でクラウンを装着し、写真を撮り口腔内での写真とコラージュする、この作業でほぼ口腔内のシュミレーションが行える。

ジルコニアクラウンの完成です。合着する前に空ではめた状態で写真を撮ったので少し浮いているかと思いますが、合着後は良くなっていく事が予想できます。レジンクラウンの後ほとんど情報がレジンクラウンに盛り込まれている為、レジンクラウンシテキ後即完成になりました。

患者さんにも喜んでいただき無事セットとなりました。

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今回のポイントはプロビジョナルで歯周環境を整えて行き、マージン設定ラインを決定し、レジンクラウンにて、最終に近い調整を終えそのレジンクラウンの情報を咬合器とジルコニアフレーム にトランスファーする事でフレームのデザインを設計し、色調はデジタルを使い、偶然ではなく計算して作業した事がポイントとなります。また自分の方法を理解して頂きDr、DHのご協力があってこそと考えております。

​ジルコニアCr 、ジルコニアラミネートベニア

今回の症例は左の1番のPFMの審美的改善を希望されており、左上1番のみのジルコニアクラウンを希望されました。

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いつものようにプロビジョナル製作後それを基にマージン設定とポーセレンルームを確保する為、再形成して頂き、

最終印象後その模型でレジンクラウンを製作し

「適合」「バイト調整」「形態確認」「シェード撮影」の製作する為の必要な確認を行い​ます。

 

​この時に出来るだけ患者さんの要望を取り入れて最終補綴物を製作しなければならないと考えております。

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レジンクラウン口腔内シテキ

ジルコニアクラウンの完成です、色々な角度からジルコニアクラウンを見て頂き患者さんにこれで良いか確認して頂きました。

 

患者さんはしばらくの間、手鏡を見つめ、私にこう言いました。。。

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​『作ってもらった歯はこれで良いのですが、今度は反対の歯が気になります。。。。』

実はこのような事は起きても不思議ではありません、

今まで左の1番の不調和を気にしていたのですが、それが

問題なくなった途端、今まで気にはならなかった、それとは別の他の歯が気になってしまいます。

​患者さんとDrと相談した結果、近心に捻転している為、歯を作るスペースが十分にあり、咬合経路にも干渉してこなかったので、負担が少なく、ある意味後戻りの出来る「ノンプレップジルコニアベニア」で製作していく事になりました。

先ほどのジルコニアクラウンと同じくラミネートのレジンクラウンを製作し装着してもらい患者さんに、最終のシミュレーションとして見て頂いてから要望を聞いてからの完成となりました。

​このレジンクラウンの方法は患者さんにダイレクトに「視覚」として伝わりますので誤解なく、またその場で調整もでき、レジンクラウン自体も完成まで残るので最終の確認用ツールとして利用する事となります。

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レジンクラウン口腔内シテキ
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術前
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ジルコニアラミネートベニア完成   術後
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今回のポイントは  

 

『調和と伝達』です 私は歯を製作していく時、必ず全体的な「歯列(連続性)」を見るように心掛けており、

 

「歯列」は「審美面」「咬合(機能面)」「清掃面」でも関係してくる大切な要素だと思い製作しております。

「歯列」を考えることは「全体の調和」と近似した意味合いを持っていると思います。

​あと今回のような前歯部の治療には役割的にも「審美的要素」が大きくなるため、患者さん個人による「主観性」が重要だと考えております。

 

これはいくら技工士が良かれと思い製作したとしても、それを患者さんが心良く受け入れてもらえるとは限られません。

 

それを知る為に技工士、Drは患者さんの「いかに要望を誤解なく汲み取れる」のかが重要なポイントだと感じています。

 

「伝達」を考えた上でのレジンクラウンによって最終のシミュレーションを「共有」する事。

 

 

「要望」を聞き入れ、

 

「不安」を少なくし、

「誤解」のない事

 

そうした事柄が安心してファイナルに移行出来た症例だと思います。

 

もちろんその為にはDrやDHの協力があってこそ初めて成り立つと考えております。

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